見知らぬ方から電話が入りました。「スウェーデンに25年近くすんでいたので私の書いた『スウェーデンへの旅』の本を10冊送って欲しい」との電話でした。私は、ぜひいつかお目にかからせて頂きたいと思っていました。さまざまな雑事に追われていましたが、ふと、彼女の事が思い出され、電話をしました。なんと電話を頂いてから一年もたっていました。 彼女は「友人がくることになっていますが、どうぞ」と言って下さいました。私は「どうしてスウェーデンに行く事になったのか」その事に興味がわき、お聞きました。次のような話をして下さいました。
農家に育ちましたが東京に行きたくて親戚の方を頼って東京に行きました。最初に勤務したところにアメリカの方がいました。その影響で英語を習い始ました。その後、職を変え旅行会社に勤務。海外への旅行も扱っていた為週3回英語教室に通いました。男の人たちは外国へ出張しますが、当時女の人はお茶くみのみでした。馬鹿馬鹿しくなり外国へ行くことを考えました。丁度知人がスウェーデンに行っていましたので、その人を頼ってゆきました。25年後、母親が病気になり帰国しました。
現在は親の残してくれた畑で果樹栽培をされています。 人は何かのきっかけで生き方を変えていくのではないかと思います。彼女の場合、はじめに勤務した職場にアメリカ人がいた事が彼女の目を外国に向けたのではないかと思いました。 「税金が高いことをどう考えましたか」とお聞きしますと「私は不満でした」と言われました。その他いろいろお聞きしたいと思いましたが遅くなりましたので失礼しました。楽しい一時でした。
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