山崎たつえの視点 日々雑感



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このページは、山崎たつえが日々思うことを綴る、日記のページです。
2008/02/20
山崎たつえの市議会議員日記第5号(19.12.20)
山崎たつえの市議会議員日記第5号(19.12.20)
松本市島内6595 電話 0263-47-2698
行政に科学を!1 ホームページ
http://www.tatsue.jp/「日々雑感」

19年12月10日市議会において山崎たつえは
「清掃行政について・地域活動における女性の参画について・妊婦健診・不妊治療費の公費負担について」質問や提案をしました(写真は乗鞍高原スキー場開きの時)。

T 清掃行政 (1) おかしいぞ! 生ゴミ収集車車庫の立ち入り検査書
島内地区北部の住宅密集地に住民の反対にもかかわらず松本市は生ゴミ収集車車庫を許可しました。設置許可には「立ち入り検査書」が必要です。立入り検査書は住民の立場にたち住民の変わりに市役所の職員が検査するものです。
車庫は「生ゴミやオムツ等をのせたまま納車するために臭うので設置すること」とされています。洗車した車には車庫の必要はありません。
検査基準の一つに「環境衛生上支障のない場所に設置すること」とあります。
その検査項目について市長は住民への三回の回答書に「国の廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下廃掃法とする)でも……と定められており松本本市も臭気や騒音など……判断基準としている」と記しています。つまり松本市は「悪臭、騒音または振動」を検査項目とし「法的に、それらが合致しているので許可するより仕方がありません」と反対する住民に説明し続けてきました。
 かつて私は保健所の管理栄養士として……立入り検査をしましたが関連する法令に検査項目が書かれていました。
国の「廃掃法」は本来住民の生活環境を守るためにあるものです。「悪臭、騒音または振動」のみの検査で良いとすれば法令などのどこかにその事が明記されているはずです。
 私は9月市議会の後も調査を続けました。廃掃法関連の総ての法を読み、図書館で調べ、担当課にも質問書を送りました。その結果11月11日2ケ月半の月日を要しましたが判明しました。
車庫の検査基準「環境衛生上支障のない場所」の検査項目として「悪臭、騒音または振動のみでよし」などとは、どこにも書かれていませんでした。
「悪臭、騒音または振動の検査項目」は収集・運搬に伴う自動車の構造の検査項目でした。車庫の基準は「生活環境保全のために、あくまでも環境衛生上支障のない場所に設置すること」となっていました。
私の調査結果が正しいとすれば松本市長は収集運搬に伴う自動車の構造の検査基準を、あたかも車庫の検査基準のように書き住民に回答していたといえます。
市は「法的に合致する」と言い反対する住民の気力を、そして、市民の生活環境を守る権利も奪ったことになります。…市長の見解をお願い致します。
私は山崎たつえの主張への反論を期待していましたが、市民環境部長は今まで通り「環境法令などで……検査項目となっています」と答えました。会議終了後「どの法令か」と聞きました。残念ながら納得いく法的裏づけはありませんでした。山崎たつえの論文勝ちかな?
発言の基礎となっている論文は山崎たつえホームページhttp://www.tatsue.jp/「教育・政治など」の「『旧五島建設跡地の車庫』に関する調査」に掲載してあります)。

(2) 清掃行政の平等性について質問(要旨のみ)

松本市はk社に対して平成18年度、生ゴミ収集車を「車庫がないまま」許可。市は「k社は、努力はしたが車庫の整備は出来なかったので、更に一年の猶予を与えた」と回答しています。行政は平等が大原則です。特別扱いについて市長の見解を…。
市民環境部長は回答書と同じ答弁をしました。

(3)平等な街づくりについて
島内地区はすばらしい景観のある街でした。ある日、島内地区の景観の良い歴史ある家並みを歩いていますと、ふと、その先に生ゴミ収集車の車庫がパックリとシャッターを開けていました。松本市が生ゴミ収集車の車庫を許可したのです。近所の方々の中には悲しがっている人もいました。私は松本市の景観担当係に(撮った写真をみせながら)「景観行政は観光客のためですか。廃棄物施設を一杯押し付けられている島内地区の街づくりについて、どのように考えておられますか」などと立て続けに聞きしました。
島内地区北部には屎尿施設、焼却場、埋立地、屠殺場、リサイクル工場、生ゴミ収集車車庫、廃棄物収集運搬会社が集中しています。
私は自問しました。「松本市はゴミ処理場などを一杯引き受けている島内地区に無計画にこういう事をするのですか」と。観光客の一杯くる蔵の街にパッカー車の車庫が許可されたら、どう思われるでしょうか。
廃棄物施設の問題が起きますと地域が反対賛成に分かれてもめます。人のことでもめるのです。そんな暮らしの中に私は長いこと身をおいてきました。
無計画な街づくりへの阻止が私の使命と思いました。島内地区への感謝の心があるのなら法的がどうあろうと松本市は業者に行政指導をすべきと思います。

市民環境部長は「地元地区の理解を得ながら設置を進めてきている経過があり…」と答えています。私は「今後は配慮します」との言葉がほしいと思いました。
 
すべて人は平等です。廃棄物の負担も平等であるべきです。廃棄物の問題は全国で起きています。判例があるのではないかと思い調べました。ありました。「家庭ゴミの収集場所を輪番制に」と訴えた事件が見つかりました。
東京高裁平成8年2月28日判例(時報1575-54)の事件で「ゴミなど廃棄物の負担は平等に」との観点から訴えた人が勝ちました。この考え方は地域にも適応できると思います。松本市の場合、島内地区で大半の廃棄物施設を引受けています。これ以上の負担は島内地区にさせるべきではありません。
ゴミ焼却場など動かせないものは仕方がありませんが収集車などは、すべての地区が平等に負担すべきです。廃棄物の処理は自己責任です。廃棄物はすべての地区で分担すべきです。……市長の見解をお願い致します。

市はK社への許可は融通を利かせているのに市民環境部長は「民間業者の選択であり法の基準に従いますので規制をかける事は困難です」と言いました。私は「業者に行政指導します」との言葉が欲しいと思いました。
リサイクル率の上昇を図ろうとすれば、まだまだ廃棄物関連の企業が沢山必要です。
今後、島内地区住民はどんな街づくりをしていくのか。これからも廃棄物施設を地域に受け入れ住宅密集地に混在させていくのか。廃棄物処理施設の負担は充分にしてあるので、新たな街づくりを目指していくのか。一人一人がしっかり考える時だと思います。ある人は「あなた一人で言ってもどうしようもない」と言いました。しかし、私は私と同じ気持の住民が多いのではないかと思います。今の状態ですと島内地区は廃棄物の街にされます。島内地区の皆さん、これから、どんな街づくりをするのか共に考えませんか?
(4) リサイクル率向上とエコタウン構想について質問(要旨)。
リサイクルアップを推進するには、同時にリサイクル施設の用意も考慮する必要があります。視察した富山エコタウンは18haもあり、そこに生ゴミや剪定木の処理場、プラスチックリサイクル場などがありました。広い敷地にみどりが一杯でした。工場のまわりも綺麗に整っていました。松本市内に無計画に虫食いの状況でリサイクル工場を作られたら大変です。大至急、エコタウン構想の研究会を立ち上げて頂きたいと思います。この点について市長のご意見を…。
市民環境部長は「今後の検討課題とさせて頂きます」と答えました。

U. 地域活動における女性の参画について
松本市も男女共同参画政策を推し進めていますが現実はあらゆる分野に差別がみられます。十二月四日、市民タイムスは「町会活動の裏方は女性とされている」と「芳川男女共生を進める会」のアンケート結果を報道しました。この事からも「(町会長・公民館長など)地域の方針決定組織への女性の参画」が松本市においても遅れていることが推測できます。
松本市は、このことについて、どのような政策を展開し実践されているのでしょうか。又、これからの計画はどうなっているでしょうか。
町会長会の女性比率は県平均0.8%、松本市0.4%となっています。松本市の公民館長の女性比率は県平均にくらべ高いと言われますが、どのような状況でしょうか。また、公民館活動として男女共同参画について、どんな活動をされておられるのでしょうか。
介護問題、子育て問題など地域の活動に占める割合が多くなっている現状からも地域の方針決定組織への女性の参画が、ますます重要になっていると思われますので市長のお考えをお願い致します。
総務部長は「地域の方針決定組織の女性の占める割合の目標値を決たり、松本市全地域での研修会などの開催を実施してまいります」と答えました。教育部長は「公民館での女性比率は1割程度など…」と答えました。


妊婦健診、不妊治療の公費負担について(要旨)。
若い夫婦にとりまして妊娠、出産は多額の出費になります。松本市の妊婦健診費並びに、不妊治療に対する公費補助を来年度から二回から五回に拡大したとお聞きしましたが更なる拡大の考えはないでしようか。
市長は「妊婦健診・不妊治療の公費負担を二十年度から二回から五回にします。また不妊治療は更なる拡大を検討します」と答えました。


山崎たつえの学歴・職歴……1940(S15)誕生・筑北中学・蟻ケ崎高校・ 長野県短期大学卒・1960〜1970 長野県職員・1994〜2000高校教師・1996〜1999放送大学へ編入卒業・2001〜2003新潟大学大学院修士課程(社会学専攻)修了。山崎たつえの著書・論文---1965日本栄養改善学会、学会賞受賞。1979『母が語る子育て論』『共働き家庭論』等
歓迎!! ご意見をおよせ下さい。47-2698(電話fax兼)。 松本市島内6595


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