山崎たつえの視点 教育・環境・政治・その他



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2007/12/03
山崎たつえ 新聞 第3号
山崎たつえの市議会議員日記
第3号(19.10.22)
松本市島内6595 電話 0263-47-2698
行政に科学を!1 ホームページ
http://www.tatsue.jp/「日々雑感」

★ 大変だ!! 島内地区は「生ゴミ収集車車庫の街」とされつつある
19年9月の市議会で山崎たつえは生ゴミ収集車の車庫設置に関する反対、林業の活性化、リサイクル率の向上の質問や提案をしました。島内地区特に島内地区北部は「生ゴミ収集車の車庫の街」と化しつつあります。その施設は平瀬、町、東方、北方(紛争中)にあります。「生ゴミ収集車の車庫」を伊勢町の「てまり時計」の前に造るといったら「大問題」になるでしょう。それは迷惑施設だからです。焼却場を初め迷惑施設が島内地区には沢山あります。私の住む北方町会にとっては三つ目の迷惑施設です。迷惑施設は島内以外の地区も分担すべきと私は考えます。「生ごみ収集車の車庫」は島内地区になければならないものではありません。私は「島内地区に、これ以上迷惑施設を受け入れる事は出来ない」と必死の思いで9月市議会で質問しました。

★ 今までの経過
山崎たつえの住む島内地区北方町会の住宅密集地に松本市が「臭気が生ずる」と公言している生ゴミ収集車の車庫設置の問題が起きました。北方町会では19年2月より反対しています。山崎たつえは19年8月地元町会から、この問題の反対運動を依頼されました。住民は松本市の環境清掃課長(以後清掃課長とする)に「法的に設置は合法なので許可するより仕方がありません」と言われていました。私は行政に科学を!!をキャッチフレーズにしています。何が問題かを調べるために、依頼されたと同時に調査研究に取りかかりました。こんな時、大学、大学院で学んだ学問「社会調査」が役立ちます。調査の結果、廃棄物業者の許可ならびに車庫の許可に関して行政の手続きに問題があるのではないかと思われました。
★おかしいぞ!! 行政のあり方→生ゴミ収集車の車庫が設置されていないのに許可している
今回北方町会へ生ゴミ車庫の設置しようとしているのはk社ですが、車庫がないためk社の許可は昨年で切れました。しかし、松本市は特別一年間「車庫を見つける事」を条件に許可を与えていました。調査の過程で「松本市の、その行為は問題だ」という業者もいると聞きました。
★ 生ゴミ収集車の車庫設置問題の経過
生ゴミ収集車の車庫予定地は住宅密集地のため各家の居間などとの距離は1メートルしか離れていません。また、車庫予定の建物は、以前鉄工所として使用していた建物ですので隙間も一杯あります。これでは臭いが出ないはずがありません。私は現地を見せて頂き「住宅密集地に悪臭の発する、そして、イメージの悪い生ごみ収集車の車庫を置くべきではない」と強く、強く思いました。北方町会は今まで6回の松本市との会合を持ち、3月(9月にも提出)には署名も提出しています。にもかかわらず松本市は19年4月1日、清掃業者に対して廃棄物の収集・運搬業の許可をしました。

★ 松本市の生ゴミ収集車に関する法
松本市は施行規則で「生ゴミ収集車は車庫を設置すること」を決めています。「なぜ車庫の設置を決めてあるか」について施行規則でも、8月29日の説明会でも「生ゴミは臭うので」としています。つまり車庫設置は「臭気が発生する事」が大前提となっています。
★ おかしいぞ!! 課長の言う事に矛盾がある。
清掃課長は「綺麗に洗車して納車します」と申します。始めから生ゴミを入れないのでしたら車庫など要らないはずです。事実、松本市所有の生ゴミ収集車は車庫に入っていません。「綺麗に洗ってあるので入れなくても良い」と説明を受けました。k社の車も洗車するのでしたら車庫は必要ないはずです。車庫の必要性と矛盾します。また清掃課長は「生ゴミを入れないように行政指導をします」と言います。しかし、行政指導には強制力がありません。初めから行政指導をしなければならない状況の会社に松本市は許可するのは、おかしいと思い質問しました。

★おかしいぞ!! 許可の元となっている立入り検査書
次に清掃課は許可申請につき19年3月30日車庫の立入検査をし、その結果を19年4月1日の申請に記しています。私は車庫の調査結果に問題があると推測しました。
検査項目の一つに「環境衛生上支障のない場所に設けること」があります。
車庫とされているところは住宅密集地です。検査結果には「特に支障なし」と書かれていますが、地域住民にとって、環境的に心地よいはずがありません。私はその時、臭気について質問しましたが「環境衛生」とは臭気のみの問題ではないはずです。地元住民は「生活環境全般について問題あり」と言うのです。
検査項目の二つ目に「生ゴミなどの収集などにかかわる車庫は臭気を発散させない密閉建造物であること」とあります。密閉構造物についても検査結果は「構造上問題なし」とされています。同建物は鉄工所として建てられた建物のために隙間だらけです。
「現状では問題あり」とか、付記すべきだと思います。

★ おかしいぞ!! ころころ変わる課長の言葉
ところで車庫にするには松本市開発審査会による用途転用審査が必要です。8月27日の審査会で「住宅地から車庫への変更」が了解されました。審査会について8月29日の地元との話し合いの折、清掃課長に質問しましたが、課長の発言に多くの疑問点がありました。清掃課長の答弁は話し合いの度にコロコロ変わります。ある時は「言っていない」(8月29日説明会)と言ったり、あるときは「言った」(9月6日副市長同席の時)といったりしました。8月29日の話合の折は信用できなくなった住民が了解の上でテープをとりました。一貫性のない言葉に法的な事が判らない住民は翻弄されます。
8月29日の地元への説明会で私は「反対の署名が出ていることを審査会に言いましたか」と質問しました。清掃課長は「反対の署名は審査項目とは関係ありません」と言いました。事実に反するのではないかとの疑いが生じ質問しました。情報公開で大変な事が判ったからです。

★ おかしいぞ!! 反対の事が書いてない!! 用途変更の審査会への書類に
山崎たつえは同審査会の状況を9月10日情報公開で得ました。同審査会の事務局である建築指導課は清掃課長に対して審査会開催に当たり「文書で意見を回答して下さい」と書類を出しています。回答に清掃課長は反対運動のあることなど一言もふれていません。反対が起きているのに「そこに万一苦情が寄せられた場合には誠意をもって対応すること」と記しています。
9月11日長野県で開発審査会に係わった事のある方に相談に行きました。その方は「一般的には反対があれば通過しないのが普通です」と言われました。また、県関係の他の方は「反対があれば、その決着が付くまで審査会に出しません」と言われました。県の審査会と松本市の審査会では異なるとは思いますが同じ県内のこと、そう大きな違いはないはずです。本当は用途変更が出来なかったケースではなかったのでは??と私は疑い、質問しました。
以上山崎たつえは9月の松本市議会で調査し疑問に思ったことを7点質問しましたが適切な回答は得られませんでした。タウン情報は「松本市民環境部長は『…住民に説明したが納得が得られず市長陳情が出ている状況だ』(9月15日)と報道しています」。
★北方町会では10月6日臨時総会を開き対策会議を設立
島内区北方町会では臨時総会を開き対策会議を設立しました。その折、山崎たつえは挨拶で言いました。「この地域をどのような地域にしたいのか考えて頂きたい――『ゴミ収集車、車庫のある地域にしたいのか、それとも生活環境の良い地域にしたいのか』。また、『市民に事実に反する言動をし、市民を右往左往させる行政――そんな市政で良いのか』その事も考えて頂きたい。また、松本市には島内地区に『これ以上迷惑施設を作らないで下さい』と訴えていきたい」と言いました。

ゴミ収集車の車庫が出来たら約110世帯余りの北方町会にゴミ関係の施設が三つ目となります。迷惑施設が来るたびに北方町内は反対、賛成でもめます。人の事でもめるのです。今度は生ゴミ車庫の事でもめています。その上、住民は反対運動に物凄いエネルギーを使わなければなりません。松本市は市制100周年だ、サイトウキネンだと華やかに、且つ、頻繁に、パーティーを繰り広げています。先日も生活環境保全のための全国大会が島内地区にある音文ホールで行われました。市長は高円宮妃を先導され入場し盛大に大会は終了しました。当日は、環境のすばらしい上高地のアルペンホテルでパーティーが行われたと聞きます。しかし、そこで出るゴミ処理を巡って北方町会はもめているのです。当町会は市制100年祭どころではありません。百周年も結構ですが「足元の住民の生活環境も考えて下さい」と住民は訴えているのです。環境保全とは臭気や音の問題のみではありません。環境を壊す最たるものは迷惑施設です。

★ ゴミの収集車の車庫は各地区、自己責任で備えるべき
松本市民は自宅から出すゴミを置く場所の設置についても嫌がり地区によってはゴミ置き場を月ごと移動している地区もあると聞きます。嫌な事は島内地区の住民も同じです。焼却場はあちこちに分担する事はできません。しかし、ゴミの収集車の車庫は、どこにあっても良いものです。私は「ゴミの収集車の車庫は松本市全地区で分担すべきと思います。各地区自己責任で処理すべき」と考えます。

★ショッキングな言葉
きちんとした立場のある一市民が「一軒の家にも客間とトイレがある。島内地区はごみ焼却場があるのでトイレを引き受ける事になっても仕方がない」という趣旨の事をいいました。私は唖然としました。お客の一杯集まる客間の人も島内地区の人も同じ人間です。良い環境に住む権利があります。この問題は法的な問題もさることながら、菅谷市政の姿勢の問題だとも思います。松本市は市政百周年のイベントを客間で演出し大勢集まったと嬉々としています。苦しみ悩む北方町会の人の事に、どれほど目を向けているでしょうか。
★ 「島内地区の人は入浴料の無料券を頂いているので…」という声も聞こえてきます。しかし「無料券は当然」と思います。文化香り高い開智地区は地価が高いといわれます。糞尿の香り高い島内地区は高くは売れません。迷惑施設が在るからです。また、以前の焼却炉からは猛毒のダイオキシンが大量に出ていたとある研究者から聞きます。現在の焼却炉が出来るまでの25年間その被害を受け続けていたのです。
その上、今だ、判明していない化学物質があるかもしれません。

★ 北方町会のある定年退職者は「在職中、職場で『島内地区というと汚い所との印象がある』と言われ続けた」と市との話合いの時、市民環境部長に訴えました。
私は「島内地区をそんな地域にすべきではない」との切なる思いで9月の松本市議会で質問しました。一人の苦しみを無視する家庭は幸せな家庭とはいえません。一地区の苦しみを無視する市は幸せな市とはいえません。良い市とはいえません。


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