松本市は「松本・四賀直結道路(以後 直結トンネル)の短縮距離は想定する場所により異なりますが、2〜3km程度と想定されます」(インターネットより)としています。そこで走行距離を加味した場合、「国道143号線と直結トンネルとの時間差」はどの位かを算出してみました。 私は論文で述べましたように設置位置を次のように仮定しました。 直結トンネル → 刈谷原信号機〜松本市岡田区洞信号間=4.4km(松本市発表) 既存の道路143号線利用→刈谷原信号〜岡田区六助池信号=7.2km(建設事務所作成地図) @ 直結トンネルは4.4kmです。このトンネルは時速何キロ制限にされるかは不明です。しかし、筆者は「勾配、並びに道路の幅6m、まがり具合等」から時速30km或いは40kmではないかと推測します。50kmとされることは、まず無いと思います。 A 次に既存の143号道路ですが、現在、この道路は時速50km制限です。ですから7.2kmを走るのに0.144時間(8分38秒)かかります。この道路が時速30km、40kmになる事は余程の事が無い限りないと思われます。 B つまり、直結トンネルは走行速度が変化しますが、既存の143号線は変化しません。 C 従って、次のようになります。 直結トンネルは時速50kmですと=5分24秒かかり→143号線より3分14秒速くなります。 直結トンネルが時速40kmだと→6分36秒かかり143号線より2分02秒速くなります。 ところが直結トンネルが時速30kmだと→9分かかり直結道路の方が143号線より22秒遅くなります。 これでは直結道路をつくる意味が、ますます無くなってしまいそうですね。
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