山崎たつえの視点 女性・福祉



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2005/03/03
韓国「戸主制」を廃止
この制度は日本の植民地時代に導入されたもの・男女差別の源である。
8韓国で「戸主制」を廃止
17.3.3日信濃新聞は「韓国国会は…民法改正案を賛成多数で可決した」と韓国での戸主制廃止の報道をしている。「韓国での戸主制は日本の植民地時代に導入されたものだという(同紙)。今後は「一人1籍制」、つまり事実上の戸籍の廃止となる。
日本での戸籍は明治時代に確立された明治民放により実施されるようになった。なぜ、夫と妻の戸籍が夫の戸籍一本ではいけないのか。戸籍の家長の一本化の制度を「家父長制制度」というが、同制度は「妻の夫への従属、個々の家族構成員の戸主への従属が強化された制度である(天沼83p)」とされる。「明治民法(M31)以前は明治新政府も民衆の結婚や家族について、過度の口出しは謹んでいた」(天沼香1997「近代家族」81p東京堂出版)が、法制定により強化された。そして、日本は日本ばかりではなく、戦争を経て、韓国へも導入したのである。家父長制度の根っこは戸籍制度である。従って戸籍を廃止すること=男女差別の廃止にも繋がる。そのため、日本でも夫婦別姓が国会で議論を呼んでいる。しかし、戸籍制度になじんだ日本では、その制度が男女差別の根源であることに気がつかない人々が多い。それゆえ、その廃止について賛否両論があり、夫婦別姓にまではいっていない。


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